レイサー= 蛇/洞窟探検で暗闇を行く!


2006年9月16日〜25日
10日間のボルネオ旅行中にムルのアドベンチャーケービングに挑戦された方から感想を頂きました。
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 ムルに来て1日目に、鍾乳洞のイメージそのままの美しいラングス・ケイブと、巨大なディア・ケイブを回っていたので、2日目の午前中に残る2つのウィンド・ケイブとクリアウォーター・ケイブを見て、午後にアドベンチャーケイビングに挑戦しました。

ボート


 前日は公園の入口からジャングルの中の木道を歩いていきましたが、今日はロイヤル・ムル・リゾートから直接ボートで向かいます。ガイドは昨日と同じくパリスで、ボートの運転も彼がやってくれました。


 二つの洞窟を回りながら、パリスが植物や鍾乳洞特有の岩について説明してくれ、さらに、NHKの撮影隊をクリアウォーター・ケイブで案内した話や、イギリスの探検家と未調査の洞窟を探索した時に、イギリス人がドリルで岩にボルトを打とうとした所で、パリスが手足だけで登った武勇伝なども聞かせてくれました。


 前の晩にかなり雨が降っていたので水は濁っており、残念ながら”クリアウォーター”ではなく泳げませんでしたが、洞窟の出口にある東屋のようなところで手作りのお弁当をたっぷりいただき、アドベンチャーケイビングに向かいました。


 最初の予定では、アドベンチャーケイビングは初級コースのラガンズ・ケイブに行くはずでしたが、ラガンズ・ケイブに向かう道はジャングルの中を1時間くらい歩かなくてはならず、昨夜の雨でだいぶ水没しているので、他の洞窟にした方が良い、とパリスが公園と交渉してくれ、行き先は中級コースのレイサー・ケイブに変更になりました。


 アドベンチャーケイビングのガイドは別のガイドの担当らしく、レイサー・ケイブの入口の所でいったんパリスと別れました。レイサー・ケイブは川から上がってすぐの所に入口があり、渡されたヘルメットとヘッドライトを着けました。


ケイビング  一般向けの洞窟とは違い、ここは初めから一切明かりがなく、ヘッドライトの光だけが頼りです。  レイサーは蛇の意味ですが、中に入っていくと洞窟の天井に蛇が隠れていて、これがこの洞窟の名前の由来のようです。


 中は変化に富んでいて、身体を通すのがやっとのところから、大広間のようなところまで様々でした。途中、3箇所ほどロープを使って上り下りするところがあり、濡れた石灰岩が滑りやすいので気を遣いました。思っていたほど洞窟内は寒くなく、動いている時はTシャツ1枚でも汗が出るほどでした。洞窟の中には、コウモリやツバメ、コオロギのような虫、クモ、さらにはサソリまでいました。


 一番奥まで行ったところで、全員のヘッドライトを消して休憩しました。目の前に手を持っていってもまったく見えない、完全な暗闇でした。


 洞窟内にいたのは1時間半ほどで、出口が見えてくるとジャングルの中なのに外の光がとてもまぶしく見えました。


 初体験でいきなり中級グレードのケイビングでしたが、私達にとってはちょうどいい難しさでした。何箇所かロープに頼らなければならない所があるのと、足元が滑りやすいので自信のない方は初級グレードの方が良いと思います。汚れたり濡れたりしてもよい服装で、軍手はあっても無くてもよさそうでした。


ガイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現地ガイドのパリスは経験豊富で、ユーモアを交えながら説明してくれたり、いろいろと気を遣ってくれたり、気さくでとてもよいガイドでした。彼のお陰でムルでの滞在を大いに楽しめました。  ムルの後では無事にキナバル山にも登頂でき、ボルネオ旅行を満喫できました。次に行く時はダイビングもやってみたいと思います。どうもありがとうございました。


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