初ボルネオ、ゾウとオランウータンとハチ!
2006年8月19日〜26日
8日間の特別アレンジツアーにご参加の後藤様ご家族よりいただきました。
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今回の旅の目的は、ボルネオの動物や野鳥を、家族と一緒にじっくり見てまわることです。1週間で、タビン・ビリット・キナバル山麓・セピロクをまわれるようにジスコボルネオ旅行社の方にお願いして調整していただきました。
家族は、バードウォッチング歴20年の本人、それほど自然に興味がないけれど旅好きで体が丈夫な妻、はずかしがりやの7才の娘、やんちゃで虫や恐竜好きの5才の息子です。そして、今回は行きのクアラルンプール空港から6日目のキナバル山麓手前まで、神奈川のSさん一家と一緒にまわることができ、にぎやかに楽しく旅をすることができました。
タビン(2〜3日目 タビンワイルドライフリゾート2泊) タビン到着前の1時間近くを未舗装の道路で送迎車の中で揺られました。でも、心地よい揺れだったのか、同行のSさん一家を含め妻も子どもも送迎車の中で眠っていました。
宿の食事は、ビュッフェ方式でおいしかったです。森の中に自生しているゼンマイのような野菜が濃厚な味でおいしかったです。ビール(タイガービールがメイン)が高かった。
提供されたアクティビティは、ピックアップトラックの荷台に乗り昼間のサファリ、ナイトサファリ、マッドボルケーノへのトレッキング(入口までトラック乗車)、スライドショーでした。ほかには、自分たちで早朝バードウォッチング(妻と子ども達は2日とも朝寝坊)、メインロッジ奥の川で水遊び(子ども達)でした。少し暗いうちから散策したおかげで、オオフクロウやキゴシタイヨウチョウ、アトラスオオカブトを間近で観察することができました。
ナイトサファリでは2夜でそれぞれ違う動物を見ることができ、ベンガルヤマネコやヒゲイノシシ、ミズオオトカゲ、 ムササビなど野生の魅力を感じました。ちょっと残念だったのは、マッドボルケーノに集まって来る動物を観察したかったのですが、先に来ていた人たちが、長い間、体全体を泥浴していたのであまり動物が集まってきませんでした。
ビリット(4〜5日目 キナバタンガンジャングルキャンプ2泊) ビリットの船着き場までのアクセスが、2時間ほど未舗装でかなりの悪路でした。ランクルで走行しましたが、Sさんの乗っていた方は帰りにとうとうパンクしてしまいました。
食事はここもビュッフェ方式で、とてもおいしかったです。そしてここもビールが高かった。ホテルで飲むビール並みの高さです。
アクティビティは、リバークルージング、ロッジ周辺のジャングルウォーク。リバークルージングは、何度乗ってもそのたびに新しい発見があっておもしろかったです。テングザル、テナガザル、シルバーラングール、オランウータン、シロガシラトビやコウハシショウビンなどなど、そして極めつけはアジアゾウの群れ。ボートから見るゾウまでの距離は10メートルを切っていたと思います。とてもラッキーでした。
ナイトクルージングも予定されていたのですが、初日は猛烈な雷雨で中止、次の日は娘が夕食時にハチに刺されてしまったため不参加でした。ジャングルウォークは、ロッジのまわりをガイドの方と歩きました。帰って来てから、娘とSさんの息子さんにヒルがついていました。娘は右脇腹についていて、いつもぐり込んできたのかわかりません。私は半袖だったのですが、子どもの血の方がおいしいんでしょうね。
2日目の夕食時に娘がハチに刺されました。テーブルの下に3センチほどのハチがいて、偶然踏んでしまったようで、突然「痛いー!」と大声を上げて号泣しだしたので、あわてましたが、Sさんや旅行社の方、同じく泊まっている方々から薬やアドバイスをいただき、応急処置をしました。左足は大きく腫れ、その夜は夜中2時過ぎまで断続的に泣いていました。本当にかわいそうでした。これでボルネオ嫌いになったかなあと思っていたのですが、帰国してから足をひきずりながら「またボルネオ行きたいねえ!」と言ってました。
セピロクオランウータンリハビリセンター(6日目) Sさん達の車がパンク修理で少し時間がかかったので、サンダカンまですごい勢いで車をとばしました。そのおかげで、朝の給餌の時間に間に合い、若いオランウータンたちのかわいらしい仕草を見ることができました。ここは欧米系の人たちがとても多かったです。
キナバル山麓(6日目 ヒルロッジ1泊) ガイドのサブランさんは、山麓のキアウという村の出身でドゥスン族ということで、キナバル山のことにくわしく、またおじいさんから教えてもらったという森の中の薬用植物の知識をいろいろと話してくれました。*ドゥスン族はジャニーズ系の顔が多いというのですが、サブランさんはV6の坂本似でした。
ここでのアクティビティは、ガーデン&トレイルガイドウォーク、ビデオ上映でした。キナバル山は前日夕方、そして早朝ともくっきりと見えました。早朝暗いうちにヒルロッジ周辺を1人で歩いてみましたが、マグパイロビンやチャガシラガビチョウがたくさんいました。花や実がなっているところに鳥や蝶が集まって来るようです。もうちょっと、トレイルを歩きまわりたかったのですが、サブランさんがハチに刺された娘のことを考え、車を調達してきてくれて(国産のプロトンというメーカーの車で左のミラーが全然なかった。)、登山口まで案内してくれたり、ビデオ上映鑑賞となりました。
<服装>
長袖シャツに長ズボンでヒルよけソックスはつけませんでした。私はだんだん暑さのため面倒くさくなって、半袖で虫除けスプレーをたくさんかけることで、ジャングルの中を歩いてました。私は日本から持っていった虫除け薬でしたが、Sさんはラハダトゥで2種類の虫除け薬を買い使っていました。それもよく効いたのではと思います。足元は、子どもたちは長靴、大人は9年前に買ったLLビーンのブーツで万全でした。
<「ナマリ」とはなに?>
海外旅行に行くといつも思うことですが、英語がもう少しできればなあと思いました。宿では、鳥や動物、子どもたちのことなどを話題ににこやかに会話するのですが、よくみるとオーナーは欧米系の人たちと話す時間が私たちよりもかなり長いのです。もしかしてこれは差別的な扱いなのか?とも考えましたが、どうも、私たちと話していても話題が次々に展開しないからだろうと思いました。
ただ、マレーシアの人たちにとって英語は第2言語ということで、純粋に英語圏の人たちと話すときよりも難しい単語が少なくわかりやすかったような気がします。でも、パンボルネオ社のガイド、デュニオスさんが「ナマリ」「ナマリ・・・」と連発するのを「normally」のことだとわかるのに10分ほどかかりました。
<交通機関に関して>
福岡クアラルンプール便は9月から廃止ということで、本便を使ってボルネオに行くのは最後になります。たぶん。
8月から開始したというフライングアジアエクスプレスは、時間の遅れはなく運行状況はよかったです。マレーシア航空の機体をそのまま使用、古いせいかエアコン吹き出し口あたりをガムテープで貼っているところがありました。また、飛行機で「自由席」に初めて乗りちょっとびっくりしました。
コタキナバル空港では、国際線から国内線乗り継ぎで到着したので国内線出口に向かったのですが、荷物は出てこないしパンボルネオ社のスタッフらしき人もいなくてちょっと困ってしまいました。国際線出口が正解でした。
帰りは、ハチに刺された娘はコタキナバル空港から車いす(Wheel Chair)を使用。クアラルンプール空港ではスタッフの方がしっかり付き添い、車いすとともに電動自動車で空港内を移動しました。子ども達は珍しい車に乗れたということで大はしゃぎ。(*ちょっと不謹慎)ただ、福岡空港に着いてから、車いすが用意されていなくやむなくおんぶ。しばらくして係の方が後を追いかけるようにして持ってきてくれました。
旅の間いろいろとありましたが、とても思いで深い他旅行となりました。ジスコボルネオ旅行社の方々、パンボルネオ社の方々に厚く感謝申し上げます。
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