オランウータンをはじめとする野生動物を見たい!
2006/12/18〜2006/12/25 (8日間)
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お客様:中瀬達雄・節子様 ご夫婦
目的地:セピロク・オランウータン・リハビリテーションセンター、キナバタンガン川ビリット村、ラブックベイ・テングザルサンクチュアリ、シャングリラ・ラサ・リアリゾート
現地での天候:セピロク/ビリット滞在中は、夜中雨・午前小雨・午後曇り・夜時々雨のパターン
ボルネオ訪問:2回目(前回はキナバル山登山)
今回ツアーの理由・目的:野生動物を見たいため
出会った植物:いくつかの種類のイチジク(実)、自生のホテイマンテマ(開花)など
動物:テングザル、ブタオザル、カニクイザル、シルバー??モンキー、オランウータン、ワニ(子供も)、トカゲ(大小)、ミミズク、カワセミ、ワシ、サイチョウなど
昆虫:クワガタ、ヒル(吸われた)、アリ(赤く尻を上げて歩く)、チョウなど
ガイドの説明:<ガイド名・日本語ガイドのアルストンさん>
日本語は完璧ではなかったが一生懸命適切な説明で満足できた。また、行程の手配など柔軟かつ積極的に対応していただいた。なお、日本語ガイド(Mr. ALSTON)は、サンダカン発着の予定だったが、実際にはコタキナバル空港到着からシャングリラ・ラサ・リア・リゾート到着まで同行してもらえ、大変助かった。
ツアー中の食事:
(1)ロッジでの食事(マレー食?)は、ほとんど美味しく満足できた。
(2)ビリット(キナバタンガンジャングルキャンプ)にて日本人への配慮としての「親子丼昼食」は、あの米では逆効果であった。
ツアーの満足度:100%中の90%ぐらい(理由後述)
次回のボルネオ希望行き先:
(1)タビン動物保護区とダナン渓谷の組み合わせ
(2)タートル島とスカウの組み合わせ
■報告メモ(行程にしたがい参考事項)
12月18日
(1)成田空港・機内;特に問題なし。
(2)コタキナバル空港;日本語ガイドの出迎えでよかった(小生たちは、「ジスコボルネオ」シールを首掛けケースに入れて出て行った)
(3)夕食;20時過ぎになると近くのフードコートも閉まり、地元料理をホテル外では簡単でなかった。
12月19日
(1)コタキナバル空港;前夜と同じガイドの定刻出迎え・同行、ビジネスクラスラウンジでの朝食いずれもOKでした。(機内でもサンドイッチのサービスがあった)
(2)セピロクのオランウータン;翌日も含め3回見たが、小雨・晴れ・雨と状況が違い、出てくるオランウータンも変わって飽きることはなかった。雨のときは、オランウータンが枝を折って傘のように頭へ乗せている様子にびっくりした。古いシャツ・タオルを寄付していただいた感謝状は良い記念になる。
(3)セピロクのトレッキング;センター内のタワー・滝へは時間・天候の関係で中止した。夜は、当初リゾートのものを予定したが担当者の都合(社員パーティ)で不能、代わりにセンターの簡単な動物ウオッチングに変えて実施した(オランウータン観察路約1時間、1人20リンギット、18時から)
(4)ネイチャーリゾート;センターから歩いて5分にある、離れ式の独立ロッジで部屋も広く、温水シャワー(バスタブもあり)・冷蔵庫・湯沸かし器・テレビがあった。電源コンセントはBFのほか2穴のB?も使用できた。食事は本館で、朝食はアメリカンだった。(夕食は社員パーティのバイキングだった)
12月20日
(1)⇒ビリット;ゲイリーさん運転の4WDでいくが、途中乗用車が立ち往生するような泥道が30分間以上続いた。村からセンターまではボートで15分、「雨だったら大変だったろうなあ」だった。ちなみに、ゲイリーさんは2泊滞在して帰路の運転に備えていた。(10時30分セピロク発、13時着)
(2)キナバタンガン・ジャングル・キャンプ;これが正式名称、本館には食堂などがあるが、私たちが泊まった2階の部屋はツインベッドだけがあり、トイレ・シャワー室がついている簡素なものだった。自家発電は5時から23時まで使用で、私たちのシャワーは遂に最後までお湯がでなかった。コンセントは2穴B?も使えた。この日の客は私たち2人だけ、翌日はあと2人の追加があった。ガイドの話によると、スカウより食事も良く、見られる動物も多いとのことだった。
(3)食事;朝は「パン・焼きソバ・日本食」からの希望を訊かれた。夕食は「白飯・料理4種・果物」のビュッフェスタイル、昼食は、初日・鶏から揚げ、2日目・親子丼だった。現地料理の味は大変美味しく十分に満足できた。水・コーヒー・サバティーは常時セルフサービスだった。
(4)ジャングル・クルーズ;午後では、ガイドが「こんな近くは初めて」と言う位の近距離にテングザルの群れに出会い、夜には色鮮やかなカワセミの姿をカメラに収めることができた。
(5)一日のスケジュール;壁に貼ってあったものを整理すると次のようになる。
6時30分〜9時30分 ジャングルクルーズ(1日1回は宿泊料に含み、他は1回40リンギ)
朝食
13時30分 昼食
15時30分〜18時 ジャングルクルーズ
19時30分 夕食
20時30分〜22時 ジャングルクルーズ
12月21日
(1)朝のクルーズ;テングザルのほか、多くの鳥が見られた。
(2)ジャングルトレッキングのコース;壁には1時間半、40分間、20分間の3コースの略図があり、必ずキャンプガイド同伴とあった。夜間のみ10リキッド、他は無料
(3)ジャングルトレッキング;午前雨が残ったので、昼食を早めて13時半からトレッキングに出かけた。
キャンプのガイドがリードしたコースは、前項のいずれでもなく大半のトレイルは登山靴が入ってしまうほどの泥道が続いた。オランウータンの痕跡が見えるとかで選んだコースだったが、結局何の説明もなく汗びっしょりの1時間半のコースは終わった。ヒルもだいぶ追い払ったが、部屋の中でも発見、妻は食いつかれていて大分出血していた。こんな状況を受けて、夜のトレッキングは辞退し、ジャングルクルーズに出かけた。ガイドもトレッキングの経験・情報は少なかったようだった。
(4)神戸動植物専門学校;初めて聞く校名の生徒が二人、ボランティアとして12月初旬から滞在していた。私たちの荷物運びや掃除などの作業を担当しながら、勉強しているとのことだった。親切にガイドしてもらった。
12月22日
(1)⇒ラブックベイ;往路同様の悪路を経てテングザル餌付け場所に到着、餌付けを見学したのち、近くのレストランで昼食をとった。
(2)サンダカン市内観光;以前にも行った場所が多く、イングリッシュティーを含め、早めのフライトが取れていればの感が多かった。
(3)⇒ラサ・リア・リゾート;空港から45〜60分、素晴しいリゾートホテルである。チェックインは日本人スタッフが個別に丁寧に対応してくれた。部屋も規模・設備・眺めいずれをとっても申し分なかった。ただ、レストラン(夕食ビュッフェ76リンギット)の終了が22時半だったので、空港20時半到着ではせわしなかった。
12月23日
(1)朝食;豪華なビュッフェ朝食が6時半からだった。(宿泊費込みだが定価は48リンギット)
(2)オランウータン観察;ガイドを通じてパンボルネオ社に予約していただいた。管理してるオランウータン5頭は、セピロクより人馴れしているようで、えさ台付近から30分以上も離れないので、写真撮影には好都合だった。10時と14時の2回で、1人50リンギット。
(3)その他のアクティビティ;本命のマリンスポーツ関係以外でも、朝7時半からのバードウオッチングから、夜23時までの夜の動物観察まで各種そろい、一日過ごせるようになっている。
12月24日
(1)⇒空港;定刻に英語ドライバーがピックアップ、降車後空港のパンボルネオ事務所まで連れて行ってもらった。スーツケース2個を預けた。(ひとつ5リンギット)
(2)コタキナバル市内散策;ちょっと動くと汗がべとつく暑さ・湿り気にうんざりで、思ったように歩き回る元気が出なかった。マーケットや屋台などより、冷房の効いているショッピングビルに入りたくなり思ったようには歩けず、時間をもてあましてしまった。チェックアウト12時ぎりぎりまでリゾートに滞在していたほうがよかったかも知れない。
(3)コタキナバル空港;0時35分発のバゲッジ検査/チェックインは、0時15分発他便と同時に22時から始まったが、イミグレーションは22時45分開始だった。
(4)機内;食事は離陸後、間もなくステーキなど普通のものが出されたので、朝食はなかった。成田には20分早着だった。
最後に、旅程は、計画通りスムースに展開していただきました。とくに、日本語ガイド・アルストンさんには、コタキナバル到着からアサ・リア・ホテル送りまで、完全同行いただき大変助かりました。
内容についても期待通りのもので十分に満足できました。 いずれにしろ、石田さまのご親切な計画・手配のおかげと感謝しています。
また、エコツアーと言いますが、行けども行けどもの油椰子畑を見て説明を聞いていますと、オランウータンとツキノワグマが一緒に災難を受けているように思えました。
ボルネオの森林伐採で、オランウータンの居場所がなくなる。その材木輸入で、日本の材木が売れず、山が荒れる。今度はツキノワグマの居場所がなくなって人里へ出てきて、3000頭もが射殺される。
何か悲しい物語のような気がします。
以上
ジスコからのコメント・御礼:
この度は弊社をご利用頂きましてありがとうございました。
中瀬様から、お問い合わせを頂いた際、「オランウータンをはじめとする野生動物を見たい」「セピロクオランウータンリハビリテーションセンターには必ず行きたい、滞在したい」「日本語ガイドにサポートしてほしい」とのご希望などを頂きました。
ご希望の訪問地、「セピロクオランウータンリハビリテーションセンター」「キナバタンガン川」「ラブックベイ・テングザルサンクチュアリ」「シャングリラ・ラサ・リアリゾート宿泊」を含めて、中瀬様だけのオリジナルツアーを組ませて頂きました。
紀行文中にもありましたが、今回、セピロク敷地内のトレッキングに行きたいとのご要望からセピロクの隣にある「セピロクネイチャーリゾート」での一泊をアレンジさせていただきました。
しかし、トレイルへは天候等の事情により行けなかったようで残念です。ただ、オランウータンセンターは、何度訪問しても「出てくるオランウータンは天候・時間により違い多種多様であり、飽きることは無かった」とのこと、十分に満喫いただけたようでうれしく思います。
なかなか研修ではそんなにのんびりする時間もないため、勉強になりました。
ビリットは弊社でもイチオシの場所です。
ご相談の中で、中瀬様はジャングルトレッキングも行いたいとのことでしたので、ビリットをお奨めいたしました。ロッジの周りには3種類のトレイルがあり、かなり本格的なジャングルトレッキングができます。
ヒルに悩まされたとのことですが、ヒルがいるということは野生動物もいる証拠なのだそうです。
今回のトレッキング中には姿を現してはくれなかったようで、残念です。
また、ガイドに関しては、十分なご案内が出来なかったことは残念に思います。
今回頂いたご指摘を、現地にも伝えさせていただきます。
ビリット村までの道はプランテーションの真っ只中を走ります。大変悲しいのですが、野生動物の貴重な保護区であるキナバタンガン川の周辺は、ほとんどプランテーションになっている現状です。私もこの貴重な動物の生息地がいつまでも残されることを願ってやみません。
中瀬様は、ボルネオのオランウータンとプランテーションの現状から、日本の森林とツキノワグマの事まで思いをめぐらせ、その繋がりにまで考えを巡らせていらっしゃいました。
そのようなボルネオの自然に日本が影響を与えているという点を考えて頂いたこと、その事がまさにエコツアーの原点であると感じました。
次回ボルネオ旅行を再考される場合には、ご希望にもありましたダナンバレーなどを訪問いただくと、より一層ボルネオの森の魅力を感じて頂けることと思います。
セピロク、ビリット、ラブックベイと、弊社姉妹会社の日本語ガイドのアルストンがサポートをさせて頂きました。
今回の中瀬様の紀行文もアルストンに渡しまして、ガイドの質の向上に努めさせて頂きました。詳細なご報告をありがとうございました。
担当:ネイチャー事業部 石田 太一郎
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